【元保護犬との暮らし】1年経過してみて、大変なこと、嬉しいこと

犬と文字 元保護犬と暮らす

1年を振り返り、R君との暮らしの中で起きた出来事をお伝えしたいと思います。大変なことも嬉しいことも、大切な思い出になっています。

これから保護犬を迎えようと考えている方の参考にしていただけると幸いです。

しかし、あくまでも我が家での場合であることをご了承ください。

保護犬を迎えるまでの期間

決心まで4年

犬を飼いたいと子供が言い出したのが、次女小学2年生の時。

ペットショップに抵抗があったこと、テレビの影響で保護犬の存在を知ったことで迎え入れるなら保護犬がいいと考えていました。

しかし、私や夫は犬を飼ったことがあっても子供達は初めて、気後れしていた私は子供に待ったをかけ続け、費用はどのくらいかかるか、必要なものは何か、自分で調べさせました。

煮え切らない私を横目に、子供達はいろいろ調べ、私に提案を続けました。

それから4年後、私の気持ちも固まり本格的に動き出します。

本格始動してから約1年

まず、子供が調べて行きたいと言う保護犬カフェに通い始めます。

そこで迎え入れたいワンちゃんに出会い、譲渡の申し込みをしました。

条件は家族全員でそのカフェに行き、面談を受ける事。

義父母は80代のため、コロナ禍での電車移動が厳しいため、スタッフの方と電話で質疑応答をします。

面談後に譲渡が決まれば、その日に引取なので、犬の病状により手術でかかった費用などお支払いするため4〜6万円くらい用意します。

それまでに家の中を整え、クレートなども用意しておかなければいけません。

譲渡が決まるかどうかもわからずに、私たちは義父母を除いた家族全員で保護犬カフェに行き、譲渡を受けたいわんちゃんに会いに行きます。

子犬は人気がある為、私たちの前に面談を受けた方に決まりました。

目の不自由なワンちゃんだったので、私たちは何度も話し合い、覚悟して決めたのですが、面談さえできずに帰ってきました。

そのワンちゃんのためには家族が決まって良いことなので喜ぼうね、と子供達と話しましたが落胆は正直ありました。

それからも保護犬カフェには通うのですが、同時にネットでも探し始めます。

こちらに詳しく書きました↓

やっときたメール

ネットでの応募は中々うまくいきません。メールを送っても帰ってこない、連絡もないまま譲渡が決まったお知らせが届く。お知らせもないまま譲渡を知る。

そんなことが続きます。しかし続けているとわかってきた事があります。

募集があったら応募順で連絡がきますので、募集から日にちが経っている場合連絡が返ってこない事が多い。

保護団体によって考え方や犬の情報が違う、譲渡条件も違う。

施設に引き取れる犬の数が限界なので、早く譲渡して次の保護犬を迎え入れたい団体。(それほどに保護される犬が多いと言うこと)

トライアルをしてじっくり迎え入れる家族とその犬との相性、家族の本気度、約束を守ってくれる家族か等見極めたい団体。(絶対また保護犬に戻したくない気持ちが強い)

実態がわからない個人からの譲渡(私達は初めから連絡しませんでした)

そこで、私たちはトライアルのある、しかも譲渡条件が厳しいところに絞って応募するようになります。結局その方が犬にとっても私たちにとっても信頼できる団体だからです。

本格始動してから約1年後、NPO法人アルマから帰ってきたメールは厳しくも犬に対する思いの強いメールでした。

トライアル

2週間のトライアルが始まるまで少し猶予があったので、必要な物を準備し、部屋を整える事ができました。

預かりボランティアさんの家では問題行動も多く、人に慣れていない為苦労すると思います、と伝えられました。

しかし、始まってみればトイレや散歩などお世話しているうちあっという間に2週間経ってしまいました。

フローリングのあちこちにおしっこの跡が付き、散歩も怖がりなのでぐいぐい引っ張る。

それでも初めて見た時から日に日に可愛い存在になっていくR君。

トイレトレーニングやお散歩の改善はこちら↓

始まった分離不安症

春休みにR君を迎えた我が家、学校が始まると私が買い物に行く30分くらいお留守番が始まりました。

待っていたのは2日だけ、ゲージもクレートも脱走してしまい、穴を掘ったりドアを傷つけたりして必死に私たちを探します。

私たちに慣れてくるほど依存が高くなっていき、家族がいれば大人しいのですが部屋に1匹になるとずっと吠えています。

詳しい経緯はこちら↓

ちょっとノイローゼ

R君の依存は私に集中して行きます。

私は基本在宅なので、子供達が学校に行っている間もR君はお留守番をしなくていい。義父母も在宅しているので、私が買い物に行く時、子供の習い事の送迎中、R君を見てもらえる。

留守番のあまりない家庭への譲渡を望んでいたアルマの方にとっても良いことだったのですが、一緒にいる時間が長い分、R君の場合は分離不安症へ導く形になってしまった。

自分たちの接し方が悪かったのかと自責の念に囚われ、分離不安についてたくさん調べました。

かかりつけの獣医さんに相談し、行動学を学んでいる獣医かトレーナーに早めに相談してくださいと言われました。

かかりつけの獣医さんは行動学を学んでいないのか、うちではできないのでとのことでした。

R君との散歩以外、私は家から出られなくなってしまいました。

ドッグトレーナーに頼る

ドッグトレーナーさん探しは難しい。

まず、行動学が記されている方で、通える範囲にいる方が少ない。

我が家の場合1件だけでした。

このトレーナーさんにお願いしたい!と言う方を見つけても通えない他県。

始まったトレーニングの詳細はこちら↓

私たちなりのペースを掴んでいく

結局、トレーニング期間で分離不安はなくなりませんでした。そしていまだ分離不安症のままです。

しかし改善されたこともありました。

1年経った現在は、夫がいれば私が外出しても大丈夫になりました。(ソワソワしていますが)

1時間弱なら義父といられる。

家族で外出するときは、ペットホテルに一時預かり、もしくは泊まりを依頼する。(ペットホテルではあまり吠えずにいられる)

ゴミ捨て、トイレ、お風呂で私が見えなくても我慢できる。

とにかく1匹で家にいることは無理なので諦め、誰かがいれば大丈夫と言う状態に持っていくことを目標にしました。

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初めてのキャンプ

車が苦手なR君、一緒にどこかお出かけできる日は来るのでしょうか?

そう思いながら車にも少しずつ慣れさせていきました。

停めている車に散歩のたび寄って、中に入る練習から始まり、中でフードを食べられるまでに。

車で10分の公園まで行く練習、脱糞と嘔吐があるのでその対処にも慣れました。

夏休み、思い切ってキャンプに行きました。獣医の先生から酔い止めを出してもらい、2時間のドライブ。

初めての湖、初めてのBBQ、私たち家族はキャンプが好きなので、R君と一緒に行けたことがとても嬉しかったです。

その後も酔い止め片手に犬も行けるキャンプ場へ何度か行きました。

初めはいつもと違う場所で、夜ソワソワしてしまい寝られませんでしたが、何度目かには夜も寝られるようになりました。

また一緒に行くのが楽しみです。

家族のコロナ感染

12月には家族でコロナに感染してしまいました。

R君にうつらないよう配慮して過ごし、家の中でもビニール手袋、散歩は行けないので、庭で過ごす時間を作り、乗り切りました。

私たちが自宅待機中はR君も自宅待機です。

家が好きなR君にとってはあまり苦痛ではないようでした。

最近は散歩を嫌がるので、家にいれば満足なのでしょうか。

預かりボランティアさんとの絆

アルマの預かりボランティアの方とは連絡を取り合っています。

今こんな状態ですよ〜と、写真付きで報告しています。

困った時には相談にも乗ってくださいます。やはりしっかりした保護団体なんだなーと安心しています。

譲渡を受けた後もそれでおしまいではなく、いつまでも預かっていたわんちゃんを心配している方です。

これからも良い関係を続けられることが安心に繋がりますね。

R君の変化

 来たばかりの頃は、人も犬も怖いR君でしたが、お散歩で会う人や犬仲間から逃げなくなりました。

以前は震えて避けていました。

今は、自分から匂いを嗅ぎに行きます。犬同士での遊びは興味がないのか、絡みません。

あっさりしていますが随分警戒が解けたと感じています。

私たちに対しては、来た時触れないくらい怯えていたのが、寂しがりやの甘えん坊に変化しました。撫でて〜とお腹出しまくりです。

実は、獣医さんに心臓の音が気になると言われています。

検査をする予定です。

大変なこともありますが、可愛い可愛いと思い、過ごしています。

だんだん慣れていく姿や、できない事ができるようになる成長を見られることが喜びになっています。

ここまで1年間の我が家とR君の様子を読んでいただきありがとうございます。

また経過等掲載していきますので、これからもよろしくお願いします。

ペットショップではなく保護犬を迎える方が増えていきますように。

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