【元保護犬との暮らし】最初にする大事なトレーニング『ハウストレーニング』

元保護犬と暮らす

R君の分離不安症に気付いてから、獣医の先生に相談、ドッグトレーナー探しをし、解決策を探ってきました。

担当のドッグトレーナーさんのカウンセリングを受け、「まずは『ハウストレーニング』をしましょう。」と言われました。

それまで『ハウストレーニング』を全くしていなかった訳ではありません。

分離不安症には『ハウストレーニング』が大事であることは知っていましたので、自分たちでおやつを使いながらトレーニングしていました。

クレートを閉めている状態でも平常心でいられるような練習もしていました。

しかし、まだ途中段階‥、おやつ無しでは入ってくれない!

私が部屋にいればクレートを閉めていても大人しくできるが、私が違う部屋に行くだけで吠えたり、クレートを開けようとしたりします。

トレーナーさんの指示で『ハウストレーニング』を強化していきます!

ハウストレーニングの仕方

トレーナーさんによって少しやり方は変わると思いますので、あくまでもR君の場合とお考えください。

1、クレートを大好きになってもらう

  • 朝夕のご飯はクレート内で食べさせる。
  • 扉は開けた状態
  • 出入りは自由にできるようにしておく
  • おやつを入れて入る、ができたら、おやつの位置を奥にしていく。

*クレートはゆっくりできる場所に置く。出入り口、冷暖房の風が当たる場所、外が見える場所はNG

2、「ハウス」のコマンドを入れる

  • クレート内で折り返して頭が入り口に向いたら「ハウス」と1回いう
  • 入り口に頭が向いている状態でもう一度おやつを入れる
  • 1度「おいで〜」と外へ誘導し、再度「ハウス」と言い、入るのを待ち、入って折り返し、頭が入り口に向いたら「ハウス」と1度言い、おやつをあげる。これを数回繰り返す

*この時何度も「ハウス!ハウス!ハウス!」と言わない。

*R君はクレート内で中々折り返さなかったのですが、弱い力で少しお尻を押したらクルンと折り返しました。それからは自分で折り返す様になりました。無理矢理押すことはお勧めしません。あくまで自分から入ったという状態を作ります。(R君は折り返しができるまで1週間かかりました。後ろ足を突っ張って体全部が入らないように粘っていました。(笑))

3、クレートの中でとどまれる様にする

  • 頭が入り口に向いている状態で、おやつをたくさん入れる
  • 食べている間扉を閉め、食べ終わる前に開ける

*2週間くらい1日に数回「ハウストレーニング」をしているとコマンドを出さない時でも、自分で出入りする様になりました。そのまま寝てしまうこともしばしば。しかし、私が動くと目が開き、追いかけてきます。

4、「ハウス」を言わず、おやつは後から入れる

  • 「ハウス」のコマンドでクレートに入る様になったら、何も言わずおやつを持った状態で(手に握っておく)クレートの横で座って待つ
  • R君が飼い主さんがおやつ持ってそうだな〜と感じ、自分からクレートに入る
  • 入り口に頭が向いた時点でおやつをあげる

*おやつはいつも食べているドックフードを1食分の半分をトレーニング用に取り分けて使っています。そうすれば、おやつを食べ過ぎることなく、たくさんトレーニングできます!

*「時々スペシャルおやつでモチベーション上げてください」と、トレーナーさんに言われたので、ささみを茹で、ちぎってあげています。全然テンションが違います!

ここまではおやつがあるので、R君にとっても、私たちにとっても、楽しいトレーニングです!

できなくても根気良く続けると、R君は2週間でここまでできる様になりました。

次のステップ

ここからは、少し我慢のトレーニングです。

それは、最終目的が「お留守番ができること」だからです。

分離不安症ではお留守番ができません。私がいない状態でも平穏に過ごせることが、R君にストレスがかからないために必要です。

「ハウストレーニング」でも最終的には、扉を閉めたままで1〜2時間過ごせることがゴールの様です。

災害時や車移動でも「ハウストレーニング」ができてるとワンちゃんも安全に安心して過ごすことができます。

では、進めましょう!

5、おやつがなくても「ハウス」と言ったら入る【リードをつけてトレーニング】

  • 「ハウス」と言ってクレートに入ってもおやつはあげません。「よくできたね〜」と褒めることは忘れずに!
  • 「おいで〜」と外へ出し、もう一度「ハウス」と言います。
  • 待ちます。しばらく待ちます。もう一度「ハウス」と言って待ち、それでも入らなかったら、リードを短く持ち、犬が引っ張られることが気持ち悪いな〜くらいの一定の力でクレートの方に引きます。
  • ちょっと気持ち悪いから一歩踏み出す、くらいの力です。一歩踏み出したら「そうそう上手」と言いながらまだ一定の強さで引いているとクレートに入っていきます。

*とにかく後は、繰り返して覚えていく。おやつがもらえなくても「ハウス」と言われたらクレートに自分から入るよう、しかし嫌にならないくらいのトレーニングです。

*「ハウス」ができても、おやつは与えずにトレーニングしますが、R君が飽きる前に終わりにし、頑張ったね、のおやつはあげていいと言われたので、5回くらいやったら切り上げ、あげています。それを1日に間を開けて数回行っています。

トレーニング進行中

R君はまだ、「ハウストレーニング」は完成しておりません。トレーニング中です。

しかし、KONGでご飯を食べている間、扉を閉め、誰もいなくてもいても吠えたり、無理矢理開けようとしたりしません。

私が部屋にいれば、クレートの扉を閉めても1時間半はくつろいでいられます。

扉を開けたままにしておけば、大抵1日のほとんどをクレートの中で過ごしています。

だいぶ成長しました。

*注意*

個々のわんちゃんでストレスのかかり方が違いますので、きちんとトレーナーさんに見ていただいて、どれくらいの負荷がこの子にはちょうどいいのか判断を仰ぐことをお勧めします。

R君はやりたくない!という意思表示が、じっとしているということのようで、動かなくなりますが、ストレスをかけ過ぎると暴れたり、吠えたり、噛み付く子もいるそうです。

飼い主さんがトレーニングを良かれと思って一生懸命やったことが、逆効果になってしまっては、本末転倒です。

トレーナーさんは、R君の様子を見ながら、ここまでのストレスは多分許容範囲だけど、こうなったらストレスが多過ぎるのでそこまでやらないで、と、判断します。抽象的な表現でわかりにくいかと思いますが、それぞれの家族の個性、犬の個性、生活スタイルに合わせて判断しているそうなので、R君と私たち家族のやり方はご参考までに留めていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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